健康栄養学科

大久保 剛教授

専門分野
脂質栄養学、睡眠科学、食品加工学、食育

Profile

  • 血液型:B型
  • 出身地:東京都大田区
  • 趣味:落語鑑賞(寄席へ行く)、演劇鑑賞(劇場に足を運ぶ)、映画鑑賞(映画館で観る)、美術鑑賞(美術館へ行く)、地方競馬場探訪、水泳
  • 子どもの頃の夢:オーケストラの指揮者
  • 高校・大学時代の部活動:高校は写真部、大学はガテン系アルバイト
  • 尊敬する人:鑪迫典久(現愛媛大学農学部教授)、Ruth Bader Ginsburg
  • 休日の過ごし方:感傷に浸りながら、街を観賞し、芸術を鑑賞しています。あとは家族の団欒を楽しむ。
  • 好きな音楽:Talking Heads、REM、Fleetwood Mac
  • 好きな映画:テルマ&ルイーズ(リドリー・スコット監督)、HEAT(マイケル・マン監督)、ショーシャンクの空に(フランク・ダラボン監督)、コーエン兄弟監督作品(ファーゴ、オー・ブラザー!、ノーカントリーなど)
  • 好きなテレビ:8時だョ!全員集合
  • 好きな著名人:植木等、養老孟司、猪子寿之(チームラボ代表)
  • 好きな食べ物:うなぎ
  • おすすめの本(自著以外):論語と算盤(渋沢栄一著)

プレイヤーであり続けるために

大学時代はバイオマスの研究をしていましたが、大学院時代に受講した幾つかの食品系の科目に興味を持ち食品会社を目指しました。結局は、化学メーカーの食品部門に入社し、現在の「脂質」研究に足を踏み入れて行きます。ここで生涯の研究テーマ「リン脂質」に出会います。ただ、会社では年齢を重ねると現場から離れ、マネージメントへとシフトしていきます。その時、現場でプレイヤーとして生きるか、視点を変えてマネージャーになるかの選択で前者を選び、大学の教員へ転身しました。

14番目のビタミン

生涯の研究テーマ「リン脂質」ですが、これをじっくり眺めてみると、脂肪酸としてのドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、塩基としてのコリン、セリン、エタノールアミンと実に多種多様で面白いテーマと密接に関連しています。そのため、色々な大学様との共同研究、色々な企業様との共同研究を通じて、睡眠、周産期、生殖機能、認知など色々な分野の研究をさせてもらっています。その中で現在、イチ押しなのが「コリン」です。日本ではただの乳化剤(食品添加物)ですが、アメリカではビタミン様物質として着目されていますし、イギリスでは、ビーガン食で欠けている栄養成分として論争も起きています。そこで、現在は共に歩みを進めてくれる、企業様、大学の先生方と日本で14番目のビタミンとするべく、具体的な研究やロビー活動が始まっています。本当に外部の皆様の協力あっての研究です。全共同研究者に感謝します。

教えないことが一番の教育です!

食品加工学、食品機能論や食品学実験Ⅱ、食品加工学実習などを担当していますが、とにかくLogical Thinking と Critical Thinking を教え込むことに尽きます! とにかく、教員を疑え! 教科書を疑え! と、言うことです。もし、教科書が正しいなら、我々研究者は研究する必要ありません! 偉そうにしている教員こそが「知」的好奇心の妨げになります。そのため、講義中は年齢に関係なくフラットに話すことを心がけています。そうすると、若い突飛な発想が私のひらめきになったりして、講義は私が学生を教えるだけでなく、学生が私を教えている部分もあるのだと気付かされます。とにかく、「疑って、モノを斜めに見る力」(建設的な批判)を身に付けてもらうように敢えて、過度に教えないようにしています。

ゼミナールの内容

現在は、有難いことに大手食品メーカー様、大手化学メーカー様や大手製薬メーカー様などからお声がけいただき、外国企業様からもオファーを頂戴しています。そして、その延長線上で、研究者として人間として素晴らしい先生方と一緒に研究を行っています。学生たちには、とにかく身近に共同研究者という素晴らしい存在がいるので、外に出して広い世界を実感してもらうことに努めています。このように外へ放り出すと結構、自分で道を切り開いてきます。本当に当ゼミに来てくれる学生は伸びしろのある面白い連中が集まるので研究室に勢いがでます。学生には、感謝しています。

個別の研究内容は、当ゼミのHPにお立ち寄りください。そして、興味を持っていただければ遠慮なくメール等で質問してきてください。

研究室URL: http://choline2020.lovepop.jp