合同ゼミ合宿で「模擬国連」を実施しました!
11月12日から13日にかけて、本学の国際関係論ゼミの学生が、山形大学グローバル・ガバナンス論ゼミと国際法ゼミの学生とともに模擬国連会議を実施しました。模擬国連とは、学生が一国の大使として実際の国連の会議をシミュレーションする活動であり、日本各地で盛んにおこなわれています。学生は、会議の議題と自分が担当する国の実情や外交政策を事前にリサーチして会議に臨みます。今回は、今まさに世界を揺るがしているウクライナ侵攻を議題として国連総会緊急特別会合という設定で行いました。現実には機能していない安全保障理事会に代わって紛争解決を試みている総会ですが、合意形成は困難を極めており、その分断化している国際社会の実情を反映してか、模擬国連においても交渉や調整は大変難航しました。学生たちにとって、現実の国際社会における紛争解決の難しさを体感することが出来るよい機会でした。最終的に、模擬国連会議では、今後の停戦・和平プロセスにおける基本的な考え方に関する決議、対ロシア経済制裁の強化やロシアの国家責任追及に関する決議、人道援助の強化に関する決議を採択するに至りました。何よりも、最初は手探りだった学生たちが会議終盤に向けて急成長する姿を見せてくれたのが大きな成果でした。異なる大学・専門分野との交流や、通常とは異なるアウトプットの仕方などを通じて、学生たちのなかで様々なケミストリーが生まれた貴重な経験となりました。
セバスティアン・マスロー(グローバル・スタディーズ学科講師)
中村文子(山形大学人文社会科学部准教授)
丸山政己(山形大学人文社会科学部准教授)