プロフィ-ル

グローバル・スタディーズ学科

教授

矢口 洋生
やぐち よぶ

専門分野

平和研究

主な研究テーマ

平和の文化、キリスト教と平和、アジアの中の日本

主な担当科目

『国際平和論』

主な業績
  • 「アナバプティズムの平和主義とその展開」 2021.3 冨坂キリスト教センター紀要第11号  115-127頁
  • 「聖戦と平和――聖書に脈打つ平和のベクトル」 2016.3  『福音と世界』3-18頁
  • 『神の宣教 第2巻』共訳、2016.9  いのちのことば社 148-191頁
  • 『ジョン・H・ヨーダーの神学』共著 2010.2  新教出版社 109-141頁
  • 「信仰と文学とイデオロギー」 2010.5  キリスト文学研究第27号  46-55頁
矢口先生からのメッセージ

平和が大切であることに反対する人はあまりいないでしょう。しかし、その平和の内容は十人十色です。ある人は、平和を「戦わないこと」と理解します。つまり非戦の思想として。逆に、平和を守るためには武器をもって戦わなければならない場合もあると考える人もいます。これは非戦思想とはちがいます。むしろ、伝統的には正戦と呼ばれてきた考え方に当たります。そうなると、同じように平和を求めながらも、戦わない人と戦う人とが出てくることになります。同じものを望みながらも、正反対の姿勢が対立し合うのです。
平和の学びでは、人々が用いる「平和」の内容やイメージを吟味します――これは言葉の問題です。さらに、平和という目的のために、どのような手段があるのかを追求します――それは行為行動の問題です。したがって、人が個人ならびに集団として、言葉と行動を通して平和に関わることの意味を考えるのが、平和の学びなのです。