心理福祉学科

高田 洋平講師

専門分野
地域研究・文化人類学、国際社会福祉

Profile

  • 血液型:A型
  • 趣味:極真空手、ロードバイク(自転車!)、日帰り温泉旅、写真、娘との休日アスレチック、雀踊り(小太鼓練習中)
  • 子どもの頃の夢:ピーターパン、通訳、何かの分析官
  • 高校・大学時代の部活動:サッカー部(高校まで)、テニスサークル、国際交流サークル(大学)
  • 尊敬する人:祖父
  • 休日の過ごし方:娘と山形、宮城周辺の公園・アスレチック制覇旅
  • 好きな音楽:グリーンデイ、テイラー・スウィフト、山崎まさよし、エンヤ、モーツァルト
  • 好きな映画:グリーンブック、ジャンゴ、ドラゴン・タトゥーの女
  • 好きなテレビ:特になし
  • 好きな著名人:特になし
  • 好きな食べ物:カレー、牡蠣、焼き鳥
  • おすすめの本(自著以外):ウスビ・サコ編(2023)『不自由な社会で自由に生きる−「自由論講義録」』光文社新書。

教員を目指したきっかけ:大学時代の1年間のボランティア

大学時代、1年間休学して南アジアのネパールという国で、ストリート・チルドレン(貧困などから路上で生活する子どもたち)の支援施設でボランティアをしました。行く前は「良い経験をして立派になって帰ってくるぞ!」などと考えていましたが行った後、私に残されたのはネパールで出会った人の顔と記憶、それから大量の「?(クエスチョン)」でした。社会のこと、貧困のこと、ストリート・チルドレンのこと、自分のこと、あらゆることがわからなくなりました。この「?」達をそのままにするか、それとも大学院に進学してもう少し付き合ってみるか迷い、後者を選んだ結果が今です。

主な研究テーマ:在住外国人の福祉、多文化ソーシャルワーク

近年、外国人数とその定住率があがるにつれ、彼らが我々と同じように抱える生活の諸課題(仕事と収入、労働問題、家族・人間関係、医療や健康など)に注目が集まっています。しかし外国人である彼らに対して社会保障、社会福祉制度はどう寄与できるのかについては日本では十分に議論されていません。在住外国人というと少し遠い存在に思うかもしれませんが、他者が生きやすい社会は、実は自分たちも生きやすい社会であることが多いです。その意味で在住外国人という異文化を生きる他者に対する「多文化ソーシャルワーク」は自分たちも生きやすい社会の探究であり、その魅力は在住外国人の存在から学び、彼らの眼を通して自らの社会を考える点にあると思います。

主な担当科目:国際福祉論

一国の制度として構想されがちな社会福祉について、グローバルな視点で捉え直すことを目的にしています。グローバルな視点で自分や自分の生活、福祉を見つめ直すことはとてもエキサイティングだと感じてほしいという思いで内容を構築しています。ネパールのストリート・チルドレンなど国外の貧困問題、あるいは国内の在住外国人について取り上げる場合でも、彼らの生活はいかに異なっているのかだけではなくどのように我々の生活といかに関係しているのか、自分の生活と結びつける視点を重視し、考える機会を提供することで自らの社会への視点を深められるようにしています。

ゼミナールの内容

大学で学ぶことの意味や自分たちの社会への洞察を深める文献を数冊、輪読したのち、在住外国人やその支援をひとつのキーワードにしつつ支援団体や他大学の学生と交流や活動などを行います。在住外国人という存在を異質な誰かの問題ではなく、地続きの他者として想像する知性と感性を養うため、文献輪読や活動を通して学びます。