春のイタリア研修旅行を実施しました
2023年度『イタリア研修旅行』報告 団長 加藤美紀
この春、本学創立の源泉であるキリスト教文化に触れ、建学の精神を体験的に学ぶことを目的とした海外研修が4年ぶりに復活しました。2024年2月25日~3月4日の9日間、仙台白百合女子大学の学生・卒業生とそのご家族18名と共に、世界遺産が世界で一番多い国、イタリアのハイライトを巡りました。
訪問先は、いずれも世界遺産を擁し、世界中から巡礼客・観光客を集めるローマ、バチカン、フィレンツェ、ヴェネチア、パドヴァ、ヴェローナ、ミラノの7都市。圧倒的スケールのバチカン博物館、至宝システィーナ礼拝堂、巨匠の名画が並ぶヨーロッパ最古の近代式美術館ウフィッツィでは最高級の芸術を鑑賞し、カトリックの総本山の威容を誇るサンピエトロ大聖堂で聖歌隊付きミサに参加すると、本学の学生に白羽の矢が立ち、日本語で世界平和のために共同祈願を唱えるというお恵みにも浴しました。
近代の幕開けであるルネサンスが花咲いたフィレンツェのシンボル、ドゥオモ(大聖堂)の堂々たる存在感、アドリア海の女王と称される海の都でサンマルコ大聖堂の塔の上から一望するヴェネチアの街並みの夢のような美しさ、古都パドヴァでは福音記者聖ルカと、ヨーロッパで敬愛される失せ物の保護者、聖アントニオの遺物の神秘、中世にタイムスリップしたようなロミオとジュリエットの街、ヴェローナの教会の趣、スタイリッシュなミラノの中心にそそり立つ世界最大級のゴシック建築ドゥオモなどはとりわけ印象的でしたが、かつては都市国家だった各都市それぞれの多彩な街づくり、建築文化や食文化も存分に堪能することができました。
近代的なイスタンブール国際空港を経由したトルコ航空の空の旅、貸切バスでの陸の旅の一コマひとコマが、参加者みなで一緒に体験した忘れ得ぬ思い出として、それぞれの胸に刻まれたことでしょう。素晴らしい旅となるようご協力くださいました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
(引率教員 加藤美紀)