カトリック研究所の本が出版されました

本学カトリック研究所(加藤美紀前所長)の編著による書籍『東北キリシタン探訪』(教友社)が出版されました。

本書は、キリシタンに関する講演会記録と、東北キリシタン研究会の成果の一端を収めたものです。10編の各著者の専門分野は多岐にわたり、歴史学、女性史学、郷土史研究、博物学、文学、教育学、神学の協働が東北で結実しました。マクロとミクロの視点からキリシタンの実像に迫ろうと試みた本です。

(目次)

第Ⅰ部 キリシタン再発見

潜伏キリシタンが問いかけるもの▷髙祖敏明/キリスト教の伝来と戦国日本▷平川新/日本のキリスト教受容の諸相をふりかえって▷川村信三/生誕百年の遠藤周作『侍』と東北キリシタン▷山根道公

第Ⅱ部 東北に息づくキリシタンの足跡

地域の人々の活動に生きる隠れキリシタン▷高橋陽子/光へ続いている道▷高橋陽子/「米川新聞」からみえるキリシタンと地域社会▷佐藤和賀子/福島のキリシタン▷佐藤芳哉/物語の中の慶長遣欧使節▷川上直哉/カトリック教会における殉教の意義▷加藤美紀

仙台白百合女子大学カトリック研究所編『東北キリシタン探訪』教友社、2024年3月25日刊行、全400頁。