塩釜市立第二中学校に雑巾100枚を寄付しました

心理福祉学科志水ゼミの4年生は、1年前から「大学生×雑巾=社会貢献!?」をテーマに、ヤングケアラーや貧困世帯の子どもたちの支援を行っています。

多くの方は「なぜ、ヤングケアラーや貧困世帯の子どもの支援が雑巾作りなのか………」と思われることでしょう。

思い出してみてください、学校で使う雑巾を夏休みや冬休み明けに持って行っていたことを。

最近では、家のお掃除は使い捨てグッズを活用するお家が増えたので、雑巾を縫うという習慣自体がなくなってきました。ですから、学校に持っていく雑巾は、多くのご家庭では、100円ショップなどで購入するようです。

でも、長期休みが終わりに近づくと、購入者が多いためか100円ショップに雑巾がなくなり、何ヶ所も100円ショップを回らないと手に入らないなどというエピソードを耳にします。

家族の世話や介護に追われているのに、学校に持っていく雑巾を買うために何件も100円ショップを回らなければならないとしたら、それは大きな心理的負担になるでしょう。あるいは、貧困世帯であれば、雑巾に100円を使うのではなく、パンを買って食べて欲しい(最近ではカップ麺は100円では買えません)………そんな思いから始めた活動です。

 我々の活動は、学生たちが雑巾をつくり、寄付をすることにとどまらず、この活動の意義を伝え、課題を抱える子どもたちの存在を知って欲しい(普及啓発)、そして、子ども達を支援する仲間になってもらう(地域に支援の輪を広げる)ことを目指しています。

 この度、塩釜市立第二中学校の黒田健教頭先生に雑巾を受け取っていただきました。

 教頭先生からはさまざまなお話しを伺いましたが、特に「大学生である皆さんが、子どもたちに思いを寄せ、具体的に活動してくれることが本当に嬉しい」という言葉をかけていただきました。私たち自身、喜んでくれる方がいるのか、我々の活動は誰かの役に立っているのか、といった不安も抱えながら取り組んできましたので、雑巾の具体的な活用方法などを伺う中で、活動の継続は間違いではなかったと実感しました。

 これからも子どもたちや子どもの支援をする方々のために、できることをみつけ、身の丈に合った活動を継続していきたいと思います。