ノートルダム大聖堂の再建に寄せて(学長メッセージ)

 2024年12月7日、パリのノートルダム大聖堂再建式典に寄せて、心よりお慶び申し上げます。カトリック教会の中でもとりわけ聖なる場所、市民の心のよりどころ、世界に愛される文化遺産であるノートルダム大聖堂が見事に再建されたことに深く感動し、勇気づけられました。

 本学では、東日本大震災直後にパリ市民3千人がノートルダム大聖堂で犠牲者追悼ミサを捧げてくださったことへの御恩返しの気持ちを込めて、2019年に学生会学生たちの発意により仙台市内で複数回の大聖堂復興募金を行い、現地パリに届けたところ、フランス大使館マクサンス・ロバン文化部審議官が来学され、本国からの謝意を伝えてくださったというご縁があります。

 再建したノートルダム大聖堂は、宗教宗派を超えて、喪失の哀しみから立ち上がり、どのような困難にも屈しない人々の連帯と希望のシンボルのようにみえます。輝かしい再建を成し遂げたすべての方々に心から敬意を表するとともに、この教会で神様への感謝と賛美がたえることなく捧げられますようお祈り申し上げます。

2024年12月8日  学長 加藤 美紀