上田紀行氏の講演会とセンター開所式を開催しました!


「生きる意味」の豊かさへ──深い支えが真の自由をもたらす

 このテーマで、上田紀行先生(東海学園大学副学長)のユーモアあふれるお話に会場全体が「豊か」な気持ちに満たされました。
 ご自身の紹介を兼ねて、ご家族(妻は元NHKアナウンサー武内陶子さん)のお話を交えながら、また学生の変化を引用しながら自己肯定感の欠如、現代日本人の「生きる意味」の不況・乏しさの現状をご指摘されました。
 人と比較することが当たり前になり、「志」をもてず、真の自由を見失っている根底に、人の目を気にせず自分の『支え』となるもの、人の目の向こう側に助けてくれ見ていてくれる『何か』を失っているとして、宗教の復権の必要を示されました。

 この公開講座は、ステラマリスセンター、ウェルネスセンターという2つの本学附属機関の開所記念講演会を兼ねておりました。
 上田先生は、そのステラ・マリス(Stella Maris: ラテン語で「海の星」)という名称に言及されました。失敗をおそれず大海原に出て安全に目標にたどり着くため、昔の船乗りは聖母マリアの象徴として「海の星」を支えとし、自分たちを支えてくれるマリア様に見守られながら先へと航路を進めていったのでした。

 質疑応答でも、聴衆から活発に質問が寄せられ、上田先生からお一人ずつ丁寧に応答をいただきました。(残念ながら、全ての質問をお受けできず挙手して頂きました方々には申し訳ありませんでした。)

 続いて、ステラマリスセンターの開所式で地域の方々と交流し、ウェルネスセンターを見学、茶室で茶道部による祝茶会を楽しみました。講師の上田先生に感謝申し上げます。
 また、近隣の皆様、本学学生・卒業生、仙台白百合学園中学・高等学校関係者など、ご来場いただきました聴衆の皆様にも、感謝申し上げます。

 今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

カトリック研究所 宮崎 正美