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※所属・役職は公開日時点のものです。

第12回 (2025年7月10日)
みずほ信託銀行株式会社仙台支店 信託業務課 課長 横山 修子 さん

英語科7回生

高校生のみなさん、こんにちは。仙台白百合女子短期大学卒業生の横山です。
わが母校の名を知ったのは、高校生の時です。高校に入ったら憧れの先輩がいる合唱部に入ることを決めていて、高校3年秋の東北大会まで部活動を頑張りたいという思いでした。進路については、深く考えておらず、とにかく合唱部で頑張りたいことを担任の先生に伝えたところ、それなら学校推薦を狙ってはどうかとおっしゃっていただきました。内申点と一般推薦の試験でしたので、受験科目も限られており、勉強と部活を両立させることができました。担任の先生は、仙台市内にいくつかある短大の中でも、学校の雰囲気があなたにピッタリということで、仙台白百合女子短期大学を薦めてくださいました。これがわが母校との出会いです。
高校3年時、仙台白百合女子短期大学の学園祭を母と見学に行った際、シスターはじめ、先生方、先輩方の対応がとても親切でアットホームな感じが印象的でした。
また、入学した際、1年時の3月には1か月間、英国研修制度があること、もっと勉強したいときは、東京の白百合女子大学の3年生に編入できる制度があることを知り、魅力を感じ受験しました。
入学してからは、ESSサークルと他大学の混声合唱団に所属し、勉強以上に力を注ぎ、いつしか大学への編入を諦め、早く社会人になって働きたいと思うようになりました。
試験と研修をパスして念願の英国研修に1か月参加することができ、ホームステイ、カレッジでの寮生活をしながら、楽しい語学留学を経験でき、素敵な思い出となりました。
英国研修から戻った2年生の4月初め、周囲は就職活動の話で持ち切りでした。慌てて就職課に駆け込み、就職活動を開始。当時は履歴書の書き方からお辞儀の仕方、面接での発声の仕方などを厳しくも温かい愛情でもって、指導してくださいました。
将来の夢は「銀行員」と小さい頃から決めていました。就職氷河期ではありましたが、何とか合格できたのが今の会社です。試験を受けに行った際も、会社の雰囲気や、対応してくださった先輩の応対が素晴らしく、一緒に働きたいと思わせてくれたのでした。
短大、就職先のいずれも、温かくてやさしい先輩方がいるところにたどり着くことができました。
小さい頃に思っていた「銀行員」は、現金を預ける際に伝票に記入し、現金を数えたり、お金を貸すといったイメージしかありませんでしたが、信託銀行に入社し、一人の人生、生まれてから亡くなるまでのライフイベントをサポートできる、やりがいのある業務であることがわかりました。教育資金の贈与、住宅を購入したり売ったり、遺言書を作成したり、亡くなった方の遺産を整理したりと多岐にわたっています。
入社当時、仙台支店で女性の一番上の役割であった「指導役」になりたいと目標を持ち、勉強し資格を取得し、仕事に積極的に取り組んできました。入社してからの20~30代後半までが人生で一番勉強をしたのではないかと思っています。学生時代だけが勉強する時ではありません。社会人になってもずっと勉強が続くのです。
30代後半で目指していた指導役になることができ、現在では、さらに役割、責任も重い課長という立場になりました。課のとりまとめ、部下の育成指導に注力しています。困難なことがありますが、周囲の助けを借りながら、やりがいを感じて日々業務にあたっております。

進路に悩んでいる高校生のみなさん、学校や学部を決めたから将来の仕事が決まるわけではありません。勉強したこととはまったく畑違いの仕事に就く人たちも多くいます。
学校では、これからの人生において生きる術を学ぶ場所でもあります。その時に自分が無理なく、自分らしくいられる場所、校風が自分に合ったところにたどり着くことができれば、夢の実現に一歩近づくのではないかと思います。
私にとっては、その場所が仙台白百合女子短期大学でした。

仙台白百合女子大学から未来を切り開いていく学生が一人でも多くいることを願います。ぜひ「白百合」で学んでみてはいかがでしょうか。