活躍するOGからのメッセージを紹介いたします。

※所属・役職は公開日時点のものです。

第6回 (2024年7月10日)
横浜市立桜丘高等学校 英語教諭 三浦 英里奈 さん

人間学部 グローバル・スタディーズ学科 20回生

本学の学科を志望した理由

・留学協定提携校が充実しており、また、留学中の単位を変換でき4年で卒業できること。
・ディズニーのインターンや、日本語教員過程で海外研修など多様な語学実習があること。
・先生方が親切で、学生との距離が近いこと。

現在の勤務先と仕事の内容について

2024年現在は、教員歴6年目に突入し、英語科、2年担任、生徒会担当、グローバル教育推進委員会、水泳部顧問という肩書で仕事をしています。 日本の教師は世界で一番大変と言われていますが、私にとっては天職だと思います。もちろん、巷で言われているような仕事量、労働時間などの課題はたくさんあると思います。しかし、毎日教室に行き生徒一人ひとりの笑顔を見ると「この笑顔を見るために私は頑張っているんだな」と何度も思います。また、教員歴が短いとしても長いとしても、生徒にとっては「先生」なので、初めのうちは責任感に押しつぶされてしまいそうな時もありました。しかし、頼ってくれる生徒がいるとプレッシャーよりも「少しでも役に立ちたい!」と今まで苦手だったことも必死に取り組み、“生徒と一緒に成長いくこと”がこの職の醍醐味だと気づきました。職場は放課後に先生だけの勉強会や運動をする機会を開き、共に切磋琢磨する雰囲気があります。

大学で学んだことや体験したことが現在仕事などで活かされていること

1年間のカナダ留学で学んだことは2つあります。それは、人生は全て自分次第ということ。もう1つは、無駄なことは何もないことです。留学に行く前の1年次では、大学・アルバイト・家を往復するだけの日々でした。先生達には大変申し訳ないですが、授業中はほとんどうわの空で放課後のことばかり考えていました。しかし、留学先で出逢ったたくさんの人たちは年齢も、学部も様々で、それぞれ自分の将来のビジョンを明確に持ち、大学4年間の計画も立てている人がほとんどでした。1年生の頃、それなりに楽しいとは思っていたけれど、何か足りない、いつも何かに追われているような感覚がありました。それはきっと“自分が何に向かって日々を生きているか定まっていなかったから”だと思います。留学先はネイティブスピーカーだけではありません。様々な国籍の人がおり、もちろん日本人もたくさんいます。日本人の特徴なのか、やはりどこに行っても日本人はグループを作り、固まる傾向にあり、私もその一人でした。しかし、英語の上達は自分次第。どれだけ英語に触れ、活用したか、です。 また、もう一つ気づいた点ですが、だんだんレベルが上がっていく授業では社会問題をテーマにした授業が増えていきました。その頃には自分の英語力も上がり、授業内容は理解できました。しかし、発言できませんでした。その分野の知識が皆無だったからです。高校時代、英語以外の教科ほぼ全て苦手で、英語系の学部に行くから自分には関係無いやと思って勉強を怠っていた付けが回って来たのです。帰国後は大学の授業では先生が話したこと全て覚える勢いで、必死に取り組みました。またそうしたことで、1年次には子守唄のように思っていた授業が、面白くて仕方なく思えました。この考えは今にも影響しており、時間があれば様々な教科の先生の授業にお邪魔させてもらい、高校の勉強をやり直しています。

本学を受験する高校生に伝えたいこと

あなたの大学の4年間、また卒業後を充実したものにするのは大学の先生でも、アルバイト先でも、友達でも、将来の仕事でも、将来のパートナーでもありません。あなた自身です。もちろん、大学、アルバイト先で出逢う友達、先生方は今でも連絡を取るほど大切な存在です。しかし、それは自分が将来どうなりたいか、そのために4年間何をしたいのか(勉強も、バイトも、遊びも)という明確なビジョンを決め、自分がどう行動するかにかかっています。大学とは、高校と違い、ずっと友達と一緒の授業を受けるわけではないので、孤独に感じる事もあります。しかし、この学科の先生方は皆さん親身になって話を聞いてくださいますし(他愛のない話も聞いてくださいました(笑))、友人も皆それぞれに受けたい授業を受けていたので、一人で授業を受けていたとしても寂しいと思わなくなりました。この4年間は高校までできなかったことも、卒業後できないことも自分次第でなんだってできます。今やりたいことが無くても大丈夫です。この仙台白百合女子大学でたくさんの人、体験に出逢いぜひ新たな夢、自分を見つけてみてください。