心理コース / 福祉コース

高度に複雑化する現代社会では、私たちの心身が受ける負担も多様化しており、一人ひとりに合わせた専門的なサポートが必要とされています。本学科では、人々が幸福で自分らしく生きるために、心理と福祉の両面から専門性を身につけ、幅広い場面で活躍する女性を育成します。

Philosophy/Policy
理念・方針

教育研究上の目的

心理福祉学科は本学の教育理念であるキリスト教の愛の教えに基づきすべての人間の尊厳と価値を認識して人間の心理を科学的に理解する力、人間の福祉を深く探求し自己実現を図る力を身につけ医療・福祉・教育などの多分野にわたり専門性を以って社会に貢献する人材を育成することを目的とする。

Message
学科長メッセージ

心理学と社会福祉学の学びを活かし、「誰一人取り残さない社会」の実現に寄与できる人材を養成します

 SDGsの理念である「誰一人取り残さない社会 No one will be left behind」の実現は、なぜ必要なのでしょうか。
 「誰一人取り残さない社会」の実現は、「今困っている誰かを取り残さない社会」を実現することにとどまりません。「顔も見たことがない人を取り残さない社会」の実現と考えると、現実味がないかもしれませんが、もし将来、自分が課題を抱えるようになったとしても、社会の中で取り残されたくないと考えるならば、「誰一人取り残さない社会」の実現の重要性が理解できるでしょう。
 「誰一人取り残さない社会」の実現は、病気や障害を負ったり、貧困やヤングケアラーなど、多様な課題を抱えている方を「取り残さない社会」であるとともに、将来自分が課題を抱えたとしても、「取り残されることがない社会」の実現を目指すということです。そのために、心理福祉学科では心理学と社会福祉学を学んでいきます。
 心理学とは、人間の心や行動のメカニズムを科学的に追求する学問です。また社会福祉学とは、社会のなかで人間が人間らしく生きていくための環境や、制度のあり方を研究する学問です。
 心理福祉学科は、心理学と社会福祉学を学びながら、ボランティア活動やインターンシップ、各種資格の実習などを通じて、様々な人と出会い、多様性を尊重しながら、自分らしく生きる力を養い、社会へと羽ばたいていくための場所です。
 心理福祉学科がこの二つの学問を基盤としているのは、「誰一人取り残さない社会」の実現に寄与するには、人間の心や行動を理解する必要があり、社会制度や社会環境が人々の生活にどのように影響しているのか、さらには社会変革を探究することが必要だからです。
 さらに「誰一人取り残さない社会」の実現は、日本の課題を理解するだけでは十分ではありません。そのため、海外でのフィールドワークを通じて、国際福祉を体験的に学ぶ機会も準備しています。海外から見える日本を知ることは、これからの時代を生きる上で重要な視点です。
 多様な課題を抱える現代社会のなかで、自分らしく生きていくためには、日本が直面している社会課題を知り、解決方法を探求し、具体的に行動することが求められます。
 専門職として活躍したい場合には、公認心理師や社会福祉士、精神保健福祉士の受験資格を取得し、専門職として実践する道筋も準備しています。
 心理福祉学科が最も大切に考えているのは、「資格は手段であって目的ではない」ということです。つまり、単に資格取得を目指すだけでなく、専門知識や技術を活かしながら、社会の中で役割を果たし、自分らしく、生き生きとした人生が送れるようになることを重視しています。 これからの時代、多様性を尊重し、しなやかな発想で物事を捉えられる人間力が求められます。学生がありたい自分になるために、実践経験豊富な教員が少人数教育の中で、丁寧に指導してまいります。ぜひ心理福祉学科で、あなた自身が持つ強みを磨きながら、豊かな人間力を育んでいきませんか。

学科長 志水 田鶴子

Points
学びのポイント

  1. 対話を重視した少人数制教育を
    実践しています。

    1年次から4年次まで開講するゼミは、1クラス10人程度の構成になっており、入学から卒業まで学生と教員が二人三脚で歩む体制が整っています。
  2. 1年次から現場を経験することで
    実践力を身につけます。

    1年次から豊富な実習科目や演習科目を開講しており、現場を肌で感じながら専門的な能力と実践力を磨くことができます。
  3. 未来を切り拓く、たくさんの
    サポートを用意しています。

    正規の授業に加えて、資格を取得するための国家試験対策や大学院進学のための受験対策など、学生の希望進路に応じて広くサポートしています。

Courses
コース紹介

心理コース

(公社)日本心理学会・認定心理士の資格取得と国家資格である公認心理師の受験資格のために必要なカリキュラムを提供しています。人の「こころ」という抽象的な対象を、実験や演習の中でデータを集めて分析することで、科学的に他者を理解することを学びます。また、心理アセスメントなどの手法を学ぶことで、福祉や医療分野だけではなく、一般企業でも活かされる能力を身につけます。

福祉コース

講義・演習・実習を有機的に組み合わせたカリキュラムを展開し、現場で活躍できる福祉専門職、社会のさまざまな場面で専門性を活かせる人材を育成します。社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験の受験資格を取得することが可能です。虐待・いじめ・貧困・認知症高齢者の増加など、さまざまな課題を解決するために必要な福祉に関する専門的な知識と技術を修得することを目指します。

取得できる資格
  • ・認定心理士/認定心理士(心理調査)
  • ・公認心理師国家試験受験資格
  • ・社会福祉士国家試験受験資格
  • ・精神保健福祉士国家試験受験資格
  • ・高等学校教諭一種免許状(公民)
  • ・上級情報処理士
  • ・情報処理士
  • ・身体障害者福祉司任用資格
  • ・知的障害者福祉司任用資格
  • ・児童福祉司任用資格
  • ・社会福祉主事任用資格
  • ・児童指導員任用資格
  • ・児童の遊びを指導する者任用資格
  • ・日本語教員(課程修了証明書)
  • ・社会調査士
  • ・レクリエーション・インストラクター

Classes
授業紹介

心理学実験Ⅰ 心理コース

「心」を測定し、人間を理解するためのさまざまな研究法を、心理学実験によって体験的に学び、心のはたらきや行動を説明・解釈するためのデータの読み方、報告方法などを習得します。

ソーシャルワーク論C
福祉コース

個人・集団・地域社会・コミュニティを対象とした支援方法について、事例をもとにした講義やグループワークを通して関連する技法や多職種の役割との連携などについて学びます。

精神保健福祉援助演習Ⅱ
福祉コース

精神保健福祉士に求められる相談援助に係る知識と技術を実践的に習得するとともに、実技指導等のアクティブラーニングにより実践力を身につけます。

心理学的支援法(講義・演習) 
心理コース

講義で心理療法の基礎や歴史・技法を学び、意見交換や討論などの演習によって思考を深めることで、さらに自分自身を理解し、成長することを目的としています。

Instructors
教員紹介

一人ひとりの個性と向き合い、4年間を共に歩みます。

Professional Opportunities
就職状況

進路実績(2021~2023年)

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