子ども教育学科
八木 孝憲准教授
- 専門分野
- 臨床心理学 福祉心理学
Profile
- 血液型:B型
- 出身地:和歌山県
- 趣味:登山 キャンプ サッカー
- 子どもの頃の夢:何でも知っている長老みたいな存在
- 高校・大学時代の部活動:サッカー部
- 尊敬する人:山岡鉄舟
- 休日の過ごし方:山歩き
- 好きな音楽:どのジャンルでも聴きます
- 好きな映画:ショーシャンクの空に グッドウィルハンティング リバーランズスルーイット
- 好きなテレビ:ヒューマニエンスQ
- 好きな著名人:野村萬斎
- 好きな食べ物:漬物
- おすすめの本(自著以外):重松清の本はいいですよ(^^)/
専門分野を目指したきっかけ
人の心の研究は、すぐに答えが出ない・見つからない、というところに魅力を感じています。臨床心理学という学問は、まさに人と人との営みを深く洞察するものです。幼少期から他者に興味があったのでしょう、友達や先生の言動もよく観察していました。「あー今この先生は本心ではないことを言っているな」、とか「この友達はこういう癖があって、こういった場面で見られるな」など、観察をもとに自分なりに分析することが好きだったのでしょうね。成人して親から聞いたのですが、私がじーっと先生を観察して分析した内容を発言するのを、嫌がっていた先生もいたようです(笑)。「彼の冷静な眼差しと発言がプレッシャーになる」と言っていたようです・・。そういった幼少期からの日常の積み重ねが現在に活かされていると思うと、何だか不思議な気持ちになりますし、この学問との縁も感じています。
里親支援 社会的養護
日本における社会的養護(親と一緒に暮らすことが出来ない)の子どもは約4万2千人で、約8割を担う施設養育では、愛着不全,暴力・不適応行動の問題が見られることもあります。厚生労働省の『新しい社会的養育ビジョン』(2019)では、里親家庭の活用・推進が明示されましたが、里親を支えるシステムが十分とは言えず、日本の家庭養育推進には里親へのケア体制の整備が不可欠です。里親が求めるケアとは、目の前の不調な状況を理解する知見と、具体的な行動指標に向けた指針、そして長期的な展望を持った将来像が描けることでしょう。里親支援には,これまで注目されてこなかった、里親を中心に据えた里親センタードの支援が必須であると考え、継続的に様々な研究者・団体と協働して研究を進めています。
発達障害論 子ども家庭支援論 子ども家庭支援の心理学
臨床心理士・公認心理師としての発達障害児者や家族への支援、児童福祉施設での被虐待児への支援等の実務経験を踏まえて、様々な事例をもとに最新の理論と支援技法について幅広く講義をしています。どのような授業においても、学生自身の知的好奇心がベースになると思いますし、各自の知識獲得への貪欲さも求められると思います。受け身ではなく、積極的に学ぼうとする姿勢が大切だと思いますので、一緒に楽しい授業を創り上げましょう。
ゼミナールの内容
子どもに関連するテーマを全般的に学んでいます。ゼミ生がそれぞれ研究論文を持ち寄って、各回のテーマやキーワードに沿って活発に議論しています。子どもやその家族のことに限らず、保育者・教育者を目指すに際して、あらゆる分野を網羅的に知っておく必要がありますし、自身の言葉で説明できることも大切です。自身の考えを言語化し他者の考えを尊重する、という継続的な学びが重要であると思います。また、ゼミ合宿ではキャンプ活動を通して、自然保育や野外活動についても実践を通して学んでいます。テント設営や火おこしを経験したことが無い、または虫が苦手で逃げ回っているような学生も、合宿を通して大きく成長します。自然保育に関しては、コロナ禍における活動制限・ESD教育の推進と関連して、今後保育現場でどんどん拡がっていく分野であると考えています。他にも地域支援活動として、陸前高田イタルトコロ大学に加盟し、現地の子育て支援活動や町おこし等に参加しています。